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◆ 灯記13st-01: Leaf ◆ 硝子の小壜に封じられたるは、遠き異国のはるか高き山よりもたらされた、不可思議な鉱石と透かし葉。 かつて鉱石ランプ商会にて取り扱ったLeafが、自らにまつわる物語を語りたいとでも言うのか、ふたたび入手叶いましてございます。 新たに皆様にご紹介するLeaf、封じられたる鉱石はより透明になり、凛としたつよさを感じさせる水晶。 |
◆ 灯記13st-01: Leaf ◆ かつてのLeafは、タグと、月長石もやわらかな印象。 持ち主は雨よりも霧を案じていたのやも知れませぬ。 透かしの葉は、かつても今も、その身の色を変えて、雲の具合を語っております。 |
◆ 灯記13st-01: Leaf ◆ 古きものは、年月とともに、物語をも身の上に降り積もらせております。 |
◆ 灯記13st-01: Leaf ◆ 空読み:瀬水、空見籠め:月遠 |
◆ 灯記13st-01: Leaf ◆ 土地の古老より伝え聞いた物語を、空読みがつづり、皆様にお伝えいたします。 |
はかなき透かし葉の白は雲をまとった白。空ゆく風は雲あらばこそ感ぜられるもの。
透かし葉は風つよきときには雲の白を吹き払われ、隠された空の青を引き出される。
空の高きと低きにて吹く風のつよさ異なるがごとく、透かし葉一枚の小さき舞台にても青の彩りは変化を見
せる。
つべらかに深く静まり夜も間近な藍色に始まり、天まで突き抜けそうに澄み渡った昼の青、冷たい夜の名残
を漂わせながらも白く日の差し染めて清々しき朝の青へ。透かし葉の青は風を感じて日により時により色合い
を変じる。
かたく透明な石の色の無きは、水の多き少なきに揺らされた色。水多く、ひとつところに集まればかすかな
泡の含みも色となる。
透明な石は水少なければ色を澄ませ、何もあらぬがごとくに澄み切って、指にもつまめぬ錯覚を起こす。
空曇りて雲の含む水を感ずれば、身のうちの水も呼応し、石内に水の変化たる雲の満ちるを思わせて、淡く
白く曇りゆく。
白くなるばかりが水の仕業ではなく、とある向きよりの光で射られれば、虹の輪を遊ばせもする。
瀬水いう儀個人作品 -20130503- |
◆ is13: 鍵語り ◆ 時計に劣らず鍵も愛する瀬水が、歴史とともに変化した鍵の形の変遷をご紹介いたします。 紙の表は青か。 |
◆ is13: 鍵語り ◆ または紅か。 |
◆ is13: 鍵語り ◆ 鍵のモチーフは美しきもの。 その形状は、様々な秘め事を持っております。 |
◆ is13: 鍵語り ◆ ロココ様式、ゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式など…… 鍵の形の変遷をつづった本。 ローマの指鍵などを含められなかったのが残念がっております。 いずれ機会がありましたら、形状ではなく、ウォード錠の仕組みや、鍵の各部の名称などを語りたく。 |